【加工することで木材の特徴を生かす】
見た目も美しい優れた印材
こちらでご紹介するのは「彩樺（黒彩樺）」「楓」「アグニ」です。それぞれの原料木材に特殊加工を施すことで、耐久性と美しさを兼ね備えた素晴らしい印材に仕上がっています。
＜彩樺・黒彩樺（さいか・くろさいか）＞
彩樺
真樺に樹脂（フェノールレジン）を用いて高圧加熱処理を施したものが「彩樺」です。明るめの茶色のはっきりした木目が特徴的ですね。鮮やかで明るい色合いであることから女性に人気が高いようです。加工することで強度が増し、狂いや歪みなども少ない優れた印材です。
黒彩樺
「黒彩樺」は黒水牛の印鑑を想わせるような、黒色で美しいエコ印材です。「玄武」とも呼ばれます。「彩樺」と同様の加工を施しますが、こちらは黒いのが特徴です。
＜楓（かえで）＞
楓
メイプルチップに、樹脂による特殊加工を施した印材です。「楓」は虎目調の木目が美しく、家具材としても人気の高いもので、印材としても優れています。加工を施すことで天然木に比べて非常に耐久性が高く、歪みやひび割れが極端に少ないおすすめの印材のひとつです。
＜アグニ＞
アグニ
「アグニ」はインド神話の『火の神』を意味します。赤を背景にこげ茶色の木目模様が燃え盛る炎のようなイメージを起こさせることから、この呼び名がつきました。「彩樺」と同様に原料となる木は真樺ですが、こちらはフェノール樹脂による加工が施されています。「彩樺」「楓」と同様に、天然木に比べて耐久性が非常に高くなっています。
天然木の印材は未だに人気が高いのですが、最近では「彩樺」「楓」「アグニ」のような加工を施した印材が注目を浴びています。どれも安価で耐久性が高く、また、見た目も美しい印材ですので、印鑑選びの際の選択肢のひとつとして強くおすすめします。
